第2章 密事〜禪院直哉〜
ちっちゃいみやびちゃんを抱きしめる。
「ごめんな。キツイ言い方して。みやびちゃん、可愛いからついイジメてしまうんよ。」
「いいの。すぐに言う事聞かなくてごめんなさい。」
「ええよ、怒ってごめんな。ちょっとこっち向いてくれるか?」
そしてみやびちゃんの顎を掴んで軽く触れるだけのキスをした。
俺の言いなりの可愛い女の子。
この子は将来、俺好みのええ女になるはず。
でも、この後ウチの親父とみやびちゃんのお父さんが大喧嘩してしもてみやびちゃんがウチに来んようになってしもた。
でも、2ヶ月ほど前みやびちゃんに再会したんや。
「あれ?みやびちゃんやない?久しぶりやなあ?」
「えっ?あっ、直哉くん!?お久しぶりでございます。」
僕の顔を見るなり深々と頭を下げるみやびちゃん。
今日、討伐の依頼を受けて行ったらそこに高専からみやびちゃんが派遣されてきてた。
みやびちゃんは高専所属の術師やねん。
「相変わらず可愛らしい格好してるんやね。」
カーディガンに長めのスカートはいてて僕好みの控えめなええ女に成長してる。
「あ、ありがとうございます。」
褒めてやると相変わらず照れてる。
「昔みたいにタメ口でええよ。」
「えっ?」
「子供の頃はタメ口やったやん。」
「うんっ。」
「そうそう、お利口さんやね。」
「折角やし、今からご飯行かん?」
「ごめん、今から高専戻って報告しなきゃならないの。その後も仕事だし。」
「いつやったら空いてんの?」
「まだわかんない。」
「ほな、電話番号交換しよや。空いてる日わかったら電話してくれる?」
「わかった。」