第5章 遮二無二〜伏黒恵〜
妄想していたよりも遥かに良い。
ゆっくりと動き始めるが、ヘタしたらすぐにでもイッてしまいそうになる。
「ンンッ、めぐみぃ……」
名前を呼ばれ更に興奮する。
「みやび……気持ちいい?」
「うん、気持ち……いいよぉ……アアッ、めぐみぃ……」
感じてる様子も妄想と全然ちがくて……
全てが俺の想像の上をいってる。
「ごめん、あんまり我慢出来ないかも……」
動きを早める。
だけど、あまり強くしてると小さなみやびを壊してしまいそうな気になる。
何かイケナイ事してる気にすらなってくる。
「いいよ、恵。もっとして……」
俺の考えを見透かしたようなみやび。
「ごめん、痛かったら言って。」
腰を激しく打ち付ける。
「うん……アアン、ンッ、めぐみぃ!」
「みやび、ああ、いいよ、みやび!」
突くたびに揺れるみやびの胸。
俺の体からぽたり、ぽたりとみやびの胸の上に垂れる汗。
激しくなり続けるみやびの喘ぎ声。
そして俺は更に昇りつめる。
「めぐみぃ!アアッ!」
「みやび、俺、もう無理……イキそう……」
「いいよ恵、ンッ、イッて……」
「みやび!」
そして俺はイッてしまった。
めくるめくみやびとの時間。
妄想し続けたみやびの体。
俺の想像を超え続けたみやび。
可愛くて愛しくて守ってやりたくなる。
このまま閉じ込めてしまいたい。
このまま俺の腕の中に。
「みやび、大丈夫?」
問いかければ笑顔をくれる。
「うん。大丈夫だよ。」
ベッドの上に横たわるみやびの背中に体を寄せ、腕を回して抱きしめる。
「ごめん。」
「謝らないで。私は恵が好きなんだから。」