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愛欲♡【呪術廻戦】裏夢 短編 R18  

第5章 遮二無二〜伏黒恵〜


鼻をくんくんさせる恵。

何だか緊張しちゃうな。

「あ、あの、お風呂にアロマオイル入れたから……多分、それだとおも……ンッ」

キスされた。

まな、軽いキス。

「みやび……」

唇を離して見つめられ、名前を呼ばれた。

切ない表情で。

「どうして?」

何故、こんな事するの?

「何故泣く?」

だってあなたが好きだから。

「優しいにも程があるよ。」

「優しいとダメなのか?」

「何で私に優しくするの?」

「それは……みやびの事が……好きだから……」

信じられない言葉が聞こえた。

「えっ?何言ってんの?」

「だから好きなの。」

「何が?」

頭が上手く働かない。

「みやびが。」

「ふふっ、からかってるの?」

思わず笑ってしまった。

「からかってなんかない。俺は本気だ。みやびが和田の事好きなのは知ってる。だけど、どうしても我慢できなくて。だから……キスした。」

嘘だ……

私の耳、どうかしちゃったのかな?

恵が私の事好きだって言うの。

恵が好きな女の子は綺麗でスタイル良くて年下で……

「私なんてちんちくりんで、美人でもなくて、おまけに年上だよ?」

「それがいいんだろ?ちっこくて可愛い顔なのに年上で強いところがいいんだよ。」

「はぁ……何か……どうしよう……」

「ごめん、悩ませて。和田さんの事好きなのに。」

「恵はね、私の光なの。いつも、殴られて酷い事されてる時……っ、め……ぐみを……思い浮かべる……っ、それで、何とか耐えてた……だけど、恵には私なんか……っ、て思って……」

涙が溢れる。

「俺の事どう思ってるの?」

両肩を掴まれ、見つめられる。

「わ……たし、恵が……好き。」

言い終わった瞬間にまたキスされた。

今度は深いキス。

恵の熱い舌が口内を蹂躙し、私もそれに応えるように舌を動かした。

恵が好き。
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