第14章 サランの約束
翌日
サランは目を覚ますと気持ちよく伸びをして水を1口飲むと町へ出る。
町ではコロシアムを楽しみにしている人で集まっていた。
そんな人混みをかき分け、約束していた下層に向かうと既にラァラとコーアが待っていた。
「サランさん!」
ラァラが嬉しそうに階段下まで走ってくる。
その後ろをコーアが追いかけた。
「あ、わざわざ待っててくれたの?」
「ずっと楽しみで家だと落ち着かなくて…」
サランが嬉しそうに微笑み、ラァラは恥ずかしそうに照れくさそうに頬を赤くする。
3人は少し離れたところにある孤児院に赴くとラァラやコーアより小さな子もいた。
理由は様々だが、子達は楽しそうに仲良くあそんでいる。