第14章 サランの約束
つい声が出てしまった。
「失踪事件とは子どもとか…ですか?」
「いや、いなくなるのは大会優勝有力者なんだ。
でも、僕達も虹色の枝は必要だからカミュか僕のどちらかが優勝はしなきゃいけないから…」
ブレインの子どもではないという言葉にホッとした。
「もし、また失踪なんてことが起きたらアタシ達が情報を集めるわ。
でも、2人とも気をつけてね。寝込み襲われるなんてこともありえなくわないから…」
シルビアが心配そうに2人を見る。
「だったら、シルビアさんが2人を護衛してはどうでしょう?」
サランの提案にシルビア以外の4人はそれがいいかもと納得する。
シルビアは少し腑に落ちないような顔を一瞬浮かべたが
「それじゃあ今夜はもう遅いし、アタシたちはコロシアムの方に行きましょ!」
と笑顔でカミュとブレインを連れ出した。