第13章 グロッタの孤児
シルビアがコロシアムに向かった数分後にベロニカとセーニャがやってきた。
「私達の名前出したら、宿の主人がお連れ様が待ってるなんて言ってたから誰かと思ったわ。」
ベロニカがやれやれと両手を上げる。
「でも、おかげで助かりましたわ。
コロシアムが人気でお客さんも多いらしく宿が取りにくいと聞きましたので。」
セーニャがぺこりとお辞儀した。
「そうなんですね!宿が取れてよかった〜。
あ、2人はしばらくここにいるんですか?」
「まぁね〜変な輩に絡まれたのもあってちょっと疲れちゃった。」
ベロニカがベッドに腰を下ろすと、セーニャもその隣に座った。
「じゃあちょっと留守番してもらってもいいですか?
買い物してきたくて。」
「いいわよ、私もしばらく休みたいからね」
サランは軽い荷物を持ち町へ出かけた。