第11章 ダーハルーネ逃走劇
ドックに行くと騒動で人手が薄くなったのか簡単に入ることができた。
「これがシルビアさんの…船?」
その大きさにシルビアとシルビアの背でぐったりしているサラン以外のみんなが唖然とする。
「そう!これがアタシの船ちゃん!シルビア号よ!
確か、管理してくれてる…あ!いた!アリスちゃーん!!」
「お!シルビアねえさん!!来てたんですね!」
船から顔を出したのは「アリス」という名前からは想像もできなかったガタイのいいピンクの覆面をした男が顔を出した。
「えぇ!アリスちゃん!早速なんだけど船ちゃん海に出せるかしら?
あと、サランちゃんを船室のベッドに休ませてあげて。」
「任せてください!ささっ。皆さんも乗り込んで!」
全員乗り込んだことを確認するとアリスはドックから船を出した。