• テキストサイズ

月夜の歌姫

第10章 海の町の子


サランと別れた5人は洞窟へと足を運ぶ。

「なぁ、いいのか?」

歩きながらカミュがシルビアに尋ねる。

「なにが?」

「アイツだよ。なんで連れていかなかったんだ?」

「あの子の方が子どもと関わるの得意だと思っただけよ。」

シルビアはまっすぐ前を向く。

「でも、あたし達よりサランの方が子どものこと聞き出すのは上手そうだったよね。
さっきも話聞き出してたし。」

ベロニカがよいしょよいしょと小さな体を前へ進ませる。

「そういうこと。」

カミュは納得しなかったがそれ以上詮索してもかわされるだろうと思い何も言わなかった。
/ 618ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp