第81章 ネドラの襲撃
ネドラは自分の吐いた息がブレインたちに届かなかったことを悔しがった。
すかさずカミュが攻撃を仕掛ける。
それに続いてブレイン達もネドラに攻撃をした。
しかし、それもサランの歌の効果である膜があってこそ。
効果が切れるとネドラはサランにやけつく息を吐いた。
「うぁ…体が…痺れ…る」
ビリビリとした感覚が全身に駆け巡りサランを襲う。
追い打ちをかけるように、ブレイン達に体当たりをした。
「うわぁ!」
かなり強い衝撃だったのか、全員が尻もちをつく。
しかし、こちらも負けてはいなかった。
サランの体から痺れが消えると、腰を抜かしたブレイン達を立ち上がらせる。
「すまぬのぅ…あいたた…」
「ロウさん、大丈夫ですか?」
「うむ、早くやつを何とかせねば。」
ロウは腰をさすって立ち上がった。
「ブレイン、シルビア!今こそ我々の力を」
グレイグが2人に大声をあげる。
シルビアたちも顔を揃えてうなづいた。
剣を構え、3人は畳み掛けるように攻撃をする。
「すごい連携…」
3人の身のこなしにサランはぽかんとした。
3人のタイプは全く違う。
グレイグはどっしりとしているし、シルビアはその軽い身のこなし。
ブレインはバランス型でしっかりしている。
なのに、3人のチームワークは完璧と呼んでも過言ではなかった。