第78章 鉄鬼軍王キラゴルドの正体
ブレインとカミュが倒れ込んだ時、黄金化が解けたのかサランの体に自由が戻った。
「…!カミュさん!?ブレインさん!」
周りを見渡しサランは状況把握をする。
2人が戦える状況じゃないと判断したサランは静かに歌を歌い始めた。
生きて、生きとし、生ける者
立ち上がり、守りたまえ
困難が道を塞ぎとて、我らが必ず
導きたもう。
ブレインとカミュの周りに魔法陣が出てきて2人は息を吹き返す。
「…サランか?助かったぜ。」
「良かった…!」
そこへグレイグも体の自由が取り戻された。
「グレイグさん!」
「すまない、少し油断してしまった。」
「んもぅ!しっかりしてよね!」
グレイグの肩をバンとシルビアが叩いた。
「よし、みんな元に戻ったし一気にたたみかけましょ?」
マルティナはタイガークロウといい何度かキラゴルドの体を切りつけた。
しかし、キラゴルドはまだ倒れなかった。
「ちょこちょこ、ちょこちょこ。ウザイんだよ!」
キラゴルドはくるい裂きをする。
無造作にあたりかまわず、電光石火のごとく暴れ回った。
カミュとシルビアは素早く避け、ブレインとロウは爪を掠めた。
グレイグは大剣で攻撃を阻止したがサランとマルティナが致命的なダメージを受けてしまった。