第78章 鉄鬼軍王キラゴルドの正体
ロウとマルティナも武器を取りだしブレインとカミュに並んだ。
「カミュよ、ワシらも加勢するぞい。」
「助かるぜ、爺さん。」
そこへシルビアがカミュに向かって呪文を唱えた。
「カミュちゃん!バイキルト!頑張って!」
「あぁ!」
カミュに力が湧いてくるのが分かった。彼はにぃっと笑い、キラゴルドを見つめた。
「どいつもこいつもウザイんだよ!
黄金兵!」
キラゴルドの呼びかけにカタカタと音を立てて三体の黄金兵がやってきた。
「あいつらをぶっ倒せ!」
「エイサホー!」
黄金兵はマルティナに向かって剣を振り上げた。
マルティナは避けようとしたが足を斬られてしまう。
「くっ!早いわ!みんな気をつけて!」
マルティナが怪我をした所を見たサランが、マルティナに向けて薬草を掲げた。
「マルティナさん、これを!」
「ありがとう!」
カミュは素早い動きでキラゴルドに連続攻撃を喰らわせる。しかし、攻撃を受けたにも関わらずキラゴルドは平然としていた。
「さすが、鉄鬼軍王ってとこだな。
鎧が硬ぇ。」
手応えが感じられず、カミュは苦笑いを浮かべた。
「エイサホー!アイツを狙えばいいんだな!」
黄金兵の一体がカミュに向かって走り出した。
しかし、素早くグレイグがカミュと黄金兵の間に入り大きな大剣で黄金兵を薙ぎ払った。