第77章 黄金城
ロウがよっしゃーと肩を回す。
そして、闇の力を溜め相手の周りを爆発させた。
「ドルクマ!」
ゴールドマンは爆発に耐えきれず崩れ落ちた。
「この魔物もキラゴルドの力なんですかね?」
跡形もなくなったゴールドマンがいた場所にしゃがみ、サランは首を傾げた。
「かもしれぬな。それに…」
ロウは部屋の辺りを見回す。
部屋には金で出来ていた猫の像があった。
「おそらく、これもキラゴルドの仕業じゃろうな。」
「まさか、猫も?」
「猫や人だけではないだろう…
この先にある黄金像はほとんどが黄金病にかかり、黄金になってしまった人や動物たちの成れの果てだろう。
命ある者をコレクションのように収集し、陳列するとはなんという悪趣味な…!」
ロウはやれやれと切なそうにその猫を眺めた。
「なんて言うか…成金趣味な場所よね。
キラゴルドとかいう魔物、そんなに黄金が好きなのかしら?」
シルビアもため息が漏れた。
「さぁ…ワシには分からんな。」
ブレインはその奥に続く扉を開けようとしたがまた鍵がかかってて開かなかった。
「とりあえずこの階段に上がってみない?」
マルティナが猫の像の隣にある会談を指さした。