第77章 黄金城
グレイグは慈悲なく大剣で黄金兵に一刀両断する。
黄金兵は耳に障る様な断末魔をあげて消えていった。
「ひとまず、中に入ろう。何が待っているか分からないからな。」
ブレインが扉を開けた。
中も外見に劣らぬほど黄金で満たされている。
扉も床も壁も天井も、全て金で出来ていた。
「ほんとにキラゴルドって強欲なのかしらね?
ここまでキラキラしてるとさすがのアタシでも目がチカチカするわ?」
シルビアがフンと鼻を鳴らす。
確かにここまでキラキラしているとシルビアの言う通り自分も目がチカチカしてくるとサランはおもった。
「とにかく先に進もうぜ。
じゃなきゃ。マヤも…クレイモランの人たちも助けられねぇ。」
「それもそうじゃな。」
真っ直ぐ廊下を進むと3つに部屋が別れていた。
「これはどこから探索します?」
サランがキョトンとした。
「左の部屋から見て右に行き真ん中の部屋を見るのはどうかの?」
「そうね?みんなで1つずつ部屋を確かめる方がいいわね。じゃあ早速行きましょう?」
マルティナは左の方向へ歩き出し扉に触れた。
グッと力を入れるが扉はビクともしない。
「ダメねぇ…中から鍵がかかっているみたい。
他の部屋を当たった方がいいわ。」
そこで反対側の扉に向かった。