第76章 カミュの過去
カミュは先程より怯えているような悲しそうな顔をしている。
「あぁ、そうだ…。オレ、ここにあいつを…。
うぅ、頭が…!」
頭を抑え苦しんでいた。
「どういう事じゃ?
さっきより様子が酷くなっておる。」
ロウがカミュに近づいて様子を見る。
サランは辺りを見回してなにか手がかりがないかを探した。
ブレインがカミュから少し離れたところにある物を見つけた。
「大樹の根か?」
グレイグが隣に立ち根を見つめる。
ブレインは根に手をかざすと紋章が光った。
光ったと思ったら頭に映像が流れ込む。
それはカミュの過去の話だった。
カミュが荷物を運ぶとバイキングがやってきてカミュの目が気に食わないと言い、運んだ荷物を殴り落とした。
はぁとため息をついて、また荷物を戻す。
そこへカミュと、歳が近そうな女の子がやってきた。
2人は仲良く、口々に言い合っているとそこへまたバイキングがやってくる。
2人してこき使われるとくたくたになり戻ってきた。
ゴロンと寝転がると2人して笑いあった。