第76章 カミュの過去
カミュを追いかけ洞窟を抜ける。
そこからは黄金城がキラキラと輝きを放っているのが見えた。
「あれがキラゴルドの根城…」
サランがその輝きにぽかんとした。
「ちょっとギラギラしすぎじゃない?
アタシもキラキラしているのは嫌いじゃないけどあれは目立ちすぎるわね?」
シルビアがやれやれと肩をすくめる。相も変わらずおかしなことを言うシルビアにくすくす笑った。
「早く行かないとカミュがキラゴルドに捕らわれてしまうかもしれん。
早く行くぞ。」
グレイグに促され一同は頷き走り出す。
走り出すとまた洞窟っぽいところに入るとカミュが立ち頭を抱えていた。
「うぅ…頭が…オレは、ここで…」
カミュがうぅと頭抱え唸っていた。
「カミュさん?大丈夫?」
サランが呼びかけてもカミュは唸るだけだった。
「どうしたんじゃ?カミュの様子がただ事ではないぞ?」
「ロウさん…この辺で何かあったんですかね?」
サランが辺りを見回すと地面が金になっているところがあった。
それ以外に異変はないから、そこだけが金になっていた。