第75章 カミュの秘密
シルビアの冗談を呆れ混じりにマルティナも笑った。
「バカ言ってないの。
早く2人を助け出しましょ?」
「それもそうね。」
シルビアは剣を構えた。
「ガハハ、笑わせるな。
魔王様にボッコボコにされた負け犬共が吠えてやがる。」
黄金兵長が嘲笑った。
「こいつらを差し出せば空いた六軍王の席だって夢じゃないかもしれませんぜ?」
「おぉ?いいこと言うぜ。
なるほど、そいつァすげぇお宝だ。
よし!野郎ども!気合を入れていくぞ!」
黄金兵長の言葉に黄金兵達はヤイサホーと気合を入れた。
「ふん、なら成敗してくれる!」
グレイグが大剣に全身の力を込めて黄金兵長に振り下ろした。
「グレイグったら、気合入ってるわね?
アタシは周りの兵士ちゃんたちに全体で行こうかしら?」
シルビアがフフフと笑ってからバギマを唱える。
小さな竜巻が黄金兵たちを切り裂いた。
マルティナは黄金兵長に爆裂脚を繰り出した。
「ぬぅ…こいつらなかなかに手強いぞ!
一人一人集中攻撃だ!」
黄金兵長のかかれー!の言葉に兵士たちがブレインの方へ走り出した。
「そうはさせぬ!」
グレイグがブレインの前に飛び出し兵士たちの攻撃を大剣で受け止めた。