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月夜の歌姫

第7章 討伐デスコピオン


翌朝、ファーリス王子と騎士団と一緒に怪物のいる巣窟にやってきた。
しかしいくら見渡しても怪物の姿がなかった。

「なんだ…いないじゃないか。
怪物は僕を恐れて逃げたんだな」

ファーリスがホッと胸を撫で下ろした瞬間、足元から地響きが轟く。

「なに?」

サランが辺りを見回す。

「下にいたとか!?」

カミュが言った瞬間怪物がファーリスの前に現れた。
ファーリスは驚きと恐怖で座り込んでしまいカタカタと震える。

「出ました!王子!!砂漠の殺し屋
デスコピオンです!!」

騎士の1人が叫ぶが未だファーリスは震えたまま。

「さぁ!騎士の国の王子らしく倒しちゃって!」

シルビアが嬉々として叫ぶがファーリスは震えたままで戦えるどころではなかった。

「んもう!しょうがないわね!
兵士ちゃん!お坊ちゃんをよろしく!」

シルビアはそう言うとブレイン達と戦うことを決めた。
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