第7章 討伐デスコピオン
「私は後ろからサポートしますね!」
サランが1歩後ろに下がり息を吸う。
「サランちゃんお願いね!さぁ!行くわよ!」
ブレインが剣を取り出し、カミュが短剣を構える。
シルビアはレイピアを構えるとサランはすぅっと息を吸った。
サランはその声を震わせ歌い始めると全員が不思議な力に包まれるのがわかる。
「なんだこれ?」
カミュが不思議そうな顔をする。
シルビアも知らなかったのか一瞬、サランを見たがすぐにデスコピオンに向き直った。
攻撃を繰り出すと凄まじいパワーでデスコピオンを切りつけることが出来た。
「すっげぇ…これならすぐに退治できそうだな!」
カミュが嬉しそうに笑った。カミュの言った通り会心しやすく力の暴走も強かったのかデスコピオンはすぐに倒れる。
デスコピオンが倒れたと確信した瞬間、シルビアはどこからともなく鎖を持ち出した。
「さて!みんなを苦しめるサソリちゃんにはお仕置よ」
兵士と共に力を合わせ荷台にデスコピオンを積むと持っていた鎖で縛った。
(いつもどこに隠してるのかしら?ほんとに…)
どこからともなく必要な物を出すシルビアにサランは首を傾げた。