第67章 優しい眼差し
グレイグはロウの荷物を持っていたためキャンプ地に着くとそっと下ろした。
シルビアはサランの体に負担がないように荷物を持ってくれる。
サランがふわぁっと大きなあくびをした。
「サラン?大丈夫?眠いの?」
「はい…ちょっとだけ…」
眠い目を擦りつつ歩いていく。
「無理はしないでね?」
「ありがとうございます。」
キャンプ跡地に着くと、グレイグとシルビアで寝床の準備。
サランとブレインで朝食作りをする。
「よし、これでいつでも寝ることが出来るな。 」
グレイグは我ながらよく出来たと鼻を鳴らす。
シルビアとグレイグがテントを張り終えると同時にサランたちが作っていたご飯も出来上がった。
鍋を囲むようにして座りサランからご飯を受け取る。
「徹夜明けですし、消化のいいミルク粥にしました。」
サランなりの気遣いにみな、「ありがとう」と言いながら食事を進めた。
ご飯を食べている途中でもサランは何度かあくびをする。
「サラン、後片付けはアタシたちに任せて1度休んで?」
そう言い出したのはシルビアだった。