第63章 再会と別れと再出発

その声を聞いたシルビアは慌てて立ち上がり部屋から顔を出す。

｢パパ？アタシはここよ！サランが目を覚ましたの！｣

2人の言葉にセレーナは首を傾げた。

｢ゴリ…アテ？パパ？｣

どういうことだろう？
ジエーゴさんはゴリアテっていう名前を呼んだのにシルビアさんが返事をするしパパという。
確かにバカ息子がいて大喧嘩した話は聞いていたが…

｢え、シルビアさんて…まさか？｣

サランの予感は当たった。
シルビアはサランの考えてることが分かりウインクした。

｢うふふ、黙っててごめんなさい。
シルビアは芸名なのよ本当の名前はゴリアテ。
ここのジエーゴって人がアタシのパパ｣

｢…え？えええええ！？｣

サランの声でブレインや屋敷に仕えてる人達が一斉になんだなんだとやってきた。

｢あ、ごめんなさい。ちょっと驚いちゃって。
あれ？ブレインさんにロウさん！みなさんも無事だったんで…｣

ブレインの後ろに立つ男にハッとする。