第60章 運命とは時に残酷である
ソルティコに着くとブレイン達が先にセザールに挨拶をして領主ジエーゴに会わせてもらえないか交渉するとふせってばかりだったが目が覚めたらしい。
扉を開けてジエーゴと対面した。
「師匠…グレイグでございます。久方しぶりです。」
グレイグが騎士らしく頭を下げるとジエーゴがムクリと起き出した。懐かしい顔ぶれにジエーゴは久しぶりににこやかに笑った。
そこにシルビアの姿がないのでブレインが海岸へシルビアを探しにいった。海岸でシルビアは物思いに更けていた。
シルビアはなぜ旅芸人になったのかを教えてくれた。
「さて!パパに会うために行きましょう!」
シルビアはジエーゴに会うと恐る恐る顔を出した。
実はジエーゴはシルビアの騎士道を認めていてそれを果たさず戻ってきたことを怒る。
しかし、自分の騎士道を貫くため勇者と魔王を倒す決意を話すとジエーゴは嬉しそうに豪快に笑った。
シルビアは無事にナカマを父であるジエーゴに預けることが出来てその場は笑いで納まった。