• テキストサイズ

月夜の歌姫

第57章 歌姫とホワイトパンサー


その途端うるうると涙があふれる。

「私が…あそこでホメロスを止めていれば…
みんな…死んじゃったのかな…。
ねぇ、ユキ…私だけ生き残っちゃった。
ブレインさんも、カミュさんもベロニカさんにセーニャさんにマルティナさんも…ロウさんも…シルビアさん…みんな…」

うわぁぁと泣き出したサランにユキはそっと寄り添った。しばらくするとぐわぁおと吠えた。
そして立ち上がるとサランの服を噛みグイグイと引っ張る。

「ユキ…そうだね。ここで泣いても仕方ないよね。
とにかく町へ行かなきゃ。」

サランは自分に言い聞かせるように涙を拭い立ち上がり歩こうとした。
/ 618ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp