第56章 崩壊
月の女神の守護者がなんなのかサランには分からずモヤモヤとするが、ここでサランができることは1つ。
「とにかく、あなたは私がここで止める…!
ブレインさん達には手は出させない」
ユキもやる気なのかフーっと威嚇をする。
扇を取り出しホメロスに殴りかかった。
ガチン
音がしたが攻撃が全く通らない。
「どういうこと?なにこれ」
「それごときなのか?月の女神の守護者とやらも他愛ないな…ドルクマ!」
闇の力がサランを取り囲み爆発する。
「う…ぐは!」
威力の大きさに片膝を地面についた。
しかし、力を食いしばり立ち上がる。
「いか…せない…絶対に!」
サランの瞳がキラリと銀色に光る。
「ふん、何をしようが同じだ。
我が主ウルノーガ様の前にひれ伏せ。」
サランはホメロスの言葉に耳を疑った。