第56章 崩壊
虹の橋を上り命の大樹の大地に足を踏み入れるとサランは何かを感じ振り向いた。
「どうしたの?サラン?」
立ち止まったサランが気になったのかシルビア達も振り返る。
「あぁ、いえ。なんでもないです。」
サランは声をかけられ前を向いた。
気のせいだったのかな?今なにか視線が?
しばらくして、突然ユキがサランから飛び出し反対方向へ走り出した。
「あぁ!ユキ!?どうかしたの?
あ、あぁあの!先に行っててください!
ちょっとユキを追いかけるので!」
サランはユキを追いかけて行った。
「ユキ、突然どうしたのかしら?
いつも大人しいのに…」
マルティナが心配そうに遠くなるサランの背中を見守った。