第51章 暗躍ホメロス
ハッとするとシルビア達が心配そうにサランを見つめていた。
「あら?気がついた?よかった~。サラン大丈夫?随分うなされていたけど。」
シルビアが冷たい水に浸けたタオルで汗を拭ってくれる。サランは起き上がった。
ロウとブレインを呼んできて欲しいと言うのでカミュが2人を呼んできた。そして、2人以外は席を外してもらうようにお願いをする
「どうしたんじゃ?呼び出しよって…」
ロウがサランの近くに座り髭をさする。
「あの、前から言えなかったんですけど…
ユグノア跡地でいのちの大樹の行き方が見えたと思うんです。」
「あぁ、お主も見たんじゃなかったのか?」
サランは首を横に振った。
「あの時に私が見たのは滅びゆく世界でした…
いのちの大樹が堕ち世界が闇に包まれるという。
1つの未来の可能性だと思って言い出したら本当にそうなりそうで言うに言えなかったんです…。」
「なんと…!?それはまことか?」
サランは首をゆっくり縦に落とす。