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月夜の歌姫

第47章 古代図書館


隠し部屋にて、エッケハルトは魔女についての本を見つけ出した。本を開きみんなに分かりやすく説明をしてくれる。簡略的に説明すると魔力を吸い取る聖獣を操り、魔女の魔力を失わせてから本に封印したとのこと。そしてその聖獣はミルレアンの森に住んでいたと。

「ミルレアンの森の聖獣?」

サランはハッとした後すぐにハァっと深いため息を吐いた。

「ん?どうしたんじゃため息なんか吐いて」

「その聖獣って金色のたてがみで純白の体ですか?
あと、大きな口でムフォムフォと言う…」

「ほう?よく知っているな。」

エッケハルトは深く感心した。しかしその感心はすぐに消される。サランが頭を抱え下を向いた。

その様子に何かを勘づいたのかブレインもあちゃーとした顔をする。

「サランさんもしかして…」

「それ以上は言わないで……。だから、言ったのに…
あの人ほんとに聞く耳持たないんだから…。」

「なんじゃ?」

エッケハルトは訝しげに2人を見つめた。
そして、サランは白状するように呟く。

「その聖獣、倒しちゃいました…。」

「ハッハッハ、なんだそんなことか…なにぃ!?
聖獣を倒しただと!?」

「待って?そしたら2人は悪くないわ。ミルレアンの森には魔獣がいるって女王さまが言ってたのよ!?」

ベロニカが驚いて、エッケハルトに反論する。
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