第47章 古代図書館
その言葉にエッケハルトは不思議に思ったらしく唸った。
「シャール様が?なぜそんなことを…」
ふと、エッケハルトが持つ本の挿絵にベロニカは注目した。そこにはシャール女王が持っていた本に似ていないかと指摘する。
「ふむふむ。これは禁書に描かれている紋章のようじゃ。」
「え、なんで女王様が魔女の禁書を手にしてるの?」
サランの言葉にベロニカが1つの可能性に驚愕した。
しかし、確認するまでは決めつけないでとにかく早く女王の所へ行くことにした。
「ここで考えてても仕方ないわ。クレイモランに戻って女王様に色々聞きましょう。」
ブレインは早速リレミトを唱え、図書館の入口へと戻る。扉を開けて外を見るとそこにはトロルが立っていた。まるで待ち構えていたかのように立っている。
カミュがため息を吐いた。
「げっ…おいおい、さっそくかよ。」
「エッケハルト様は下がっててください。」
セーニャがエッケハルトの前に立ちエッケハルトはすぐさま2歩3歩と下がる。