• テキストサイズ

月夜の歌姫

第47章 古代図書館


壁だったところに入口が開きその奥には階段が伸びている。

「へぇ、おもしれぇ仕掛けだな。おーい、こっちから上に上がれる見てぇだから行ってみようぜ?」

カミュが大声を出し現れた通路へと案内してくれた。階段を上がり魔物に注意しながら次の階層へと向かう。うろうろと歩いている中、サランは1つの本を手に取った。
どこかで聞いたことのある名前に手を伸ばさずには

【月の女神セレーネと少年】
内容は月の女神のセレーネはエンデュミオンと言う少年に恋をする話だ。

「セレーネはその少年に恋をし不老不死の永遠の眠りを与えた…」

パタンと本を閉じて元に戻す。

「なんの本?読んでたの?」

ひょこっとシルビアが隣にやってきた。
シルビアが背表紙に書かれた文字を読む。

「セレーネ?月の女神?」

「古、太古の神々の時代の話みたいです。」

「へぇ…こういう話もあるのね…」

顎に手を当てじっとその本に目を向ける。

「シルビア、次行くぞ?」

カミュの声が響く。
シルビアはパッと顔を上げてそちらへ向かった。

「えぇ、今行くわ!さ、行きましょ?」

シルビアに手を引かれカミュたちの後をついていく。
/ 618ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp