第45章 英雄と魔女と勇者と
誰?という表情でシルビアを見つめた。
シルビアはそれに気づき、彼を紹介する
「あぁ、彼はエッケハルトちゃん。
魔女のことを調べている学者さんで小屋を貸してくれた人よ。」
魔女のことを調べるために古代図書館へと向かうことやあの時何があったかをブレインから聞いたことを説明した。
「私が?そんなことを?」
「覚えてない?」
ブレインの質問にサランは首を横に振った。
何となくしか覚えてない。
気がついたらここにいた気がすると説明をする。
ハッキリ覚えていることはグレイグがブレインのことを悪魔の子と呼び付け、自分のことを魔女と言い刃をこちらに向けてきたこと。何かが来ると思ったら気を失っていた。
ただ、ところどころ何かを思ったのもあったがサランは思い出すことが出来なかった。
「でも、ほんとによかったわ。2人が無事で。
いきなりで大変だと思うけどこれから古代図書館に行って魔女の詳しい情報を探しにいくのだけど、サランはいく?」
「行かないと言ったらどうします?」
「アナタ1人を置いて行くことは出来ないわ、何人か一緒に残ることにするし
もちろん、無理に来なさいとは言わないわよ。」
サランはうーんと考え行くことを決意した。
「それじゃあ早速行きましょう!」
「うむ、図書館は東の方にあるが南の道から行かねばならない。気をつけて行くとしよう。」
みんなが必要な荷物を持ち小屋を出た。
「さっき通ったけどやっぱり入り組んでて地図見ても迷子になりそうだわ。さっきも2人とはハグれたからみんなも気をつけてね。」
そういうシルビアはサランの手をしっかりと握っている。