第39章 少女メルの正体
と思ったがメルの目は赤く光笑い始める。
その不気味さに一同は騒然とした。
「せっかく捕らえた獲物を解放しろだと?
調子に乗るでないぞ塗料風情が…
この素晴らしい力は【あの方】からいただいたもの
人間ごときに指図される覚えはないわ。
不服があるなら我が世界へ来るがいい。
そうだ、まだ抗う塗料が残っているのだった。
小煩い鳴き声で歌いよって耳障りだったのだからなぁ。
今度はわらわが直々に歓迎しよう。
お前らもそいつと一緒に取り込んでくれるわ。」
メルの言葉にシルビアとロウが反応をする。
「それってサランのことだったのね!?
やっぱりあなたが、壁画の中に!!」
「待て!あの方とは一体!?」
シルビアとロウの問いかけにも答えずメルは消えた。
「みんな!壁画に行きましょう!
これ以上あいつの好きにさせてやるもんですか!」
ベロニカが走り出しみんなもあとに続いて壁画へと向かった。