第39章 少女メルの正体
シルビアは村に戻るとメルの姿を見つける。
「見て!あそこ!」
村に戻るとそこにはメルがまた、年老いた旅人を誑かしていた。
メルは壁画のご利益で自分の病気が治ったと言い壁画に向かわせる。
メルは上手くいったと言わんばかりにニヤリと口角を上げた。
「あら?それで元気になるのはおじいちゃんじゃなくておなかいっぱいのあんたじゃないの?」
ベロニカの言葉にメルは驚き振り向いた。
「なんで、なんでここにいるの?私の可愛い触手が取り逃したの?」
セーニャが1歩前へ出る。
「あなたが人々を騙し、壁画に閉じ込めてたのですね!
お願いします。もうこんなことやめて、壁画に捕らわれてる人々を解放してください。」
「あんたの正体はもうバレてんのよ!」
ベロニカに指さしされ力無くうなだれた。