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月夜の歌姫

第38章 壁画の中の世界


走った先に、ブレイン達は石碑を見つける。

「なにかしらこれ?これだけなんで壊されてるの?」

ベロニカが訝しげに壊された石碑を見つめる。
セーニャが近づき石碑に書かれている文字を読んだ。

石碑の内容はプチャラオ村の傍でプワチャット王国の遺跡を発見。そこには壁画も残されていた。
村が栄えるかと思いきや壁画は呪われていた。
人間の欲望を叶えると噂を流し、欲のないものには少女の姿で近づき、善意につけ込み壁画の中へと連れていく。

セーニャが読み上げるとシルビアはハッとした。

「少女?もしかしてメルちゃんのことかしら?
そうだとしたら……サランもこの世界に!?」

シルビアはやってしまったとばかりに気を落とす。

「どうやら、あいつにまんまと嵌められたってわけか」

やれやれとカミュも怒りで呆れ返る。
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