第37章 その目的は?
なにか脱出のヒントはないかとじっと絵を見ていると、絵の女の目がギロリと光った。
ーーほう、お前はそんなにわらわの染料になりたかったのだな?
「なに、これ…」
ーーお前はなかなかにいい色になりそうだな。
まぁ、先程いたあの青年よりは劣るが。
光栄に思え?わらわの1部として永劫を渡れるのだ。
「何を言ってるの?もしかしてブレインさんのこと?」
ーーカカカ、さぁ?お前の仲間がいるかは自分で確かめてみるといい。
ゆっくり絵が消え、先に進む道が現れた。
1歩1歩、確実に足を出し進むと不快な音ともに背後には壁が現れた。
先に進むしかないと意を決して1人で着実に進む。
進めば進むほど何故か胸騒ぎが起こる。
よく分からないがイヤな感じがする。
先に進むとだんだん茨が増えていくことにサランは違和感を覚えた。
茨が入り組み先へ進む階段を塞いでしまっているところに来るとサランはさらに胸騒ぎと嫌な予感というものに困惑する。
「これじゃあ進めない…どうしよう。」
立ち止まっていると辺りに地面が揺れ地鳴りが響き渡る。