第33章 幽谷の怪鳥
「もうすぐ怪鳥の巣がある場所に着くじゃろ。」
フゥ〜とロウが深呼吸をする。やはり崖を登ったり降りたりするのは老体には少し堪えるようだ。
少し先に進むとそこには宝箱が置いてあった。
宝箱にブレインが手をかけると突然凄まじい金切り声が響き渡る。
「人間め!俺様の宝は渡さねぇぞ!出ていけ!出ていけ!」
そう言うと怪鳥が姿を現した。
キェー!という甲高い鳴き声と共に他のヘルコンドルも現れる。
シルビアはすかさずバイシオンを唱えブレインの攻撃力を上げる。
ブレインはすぐにヘルコンドルに攻撃を仕掛けた。
会心の一撃が入り一体はよろよろと力なく飛んでいる。
しかしブレインはすぐにごくらくちょうに爪で肩を引っかかれた。
「大丈夫!?ブレインちゃん!!」
ブレインはシルビアにまだ平気と笑って頷く。
「爪には爪ね!」
マルティナがブレインの攻撃を受けたヘルコンドルに爪の3連技を繰り広げる。
ヘルコンドルは1回は避けたものの2回は避けきれずマルティナの手によって倒された。
「やるじゃねえか!じゃあ俺も!」
カミュが走り出しはやぶさ斬りでもう1羽のヘルコンドルに攻撃を仕掛ける。