第32章 噂のメダル女学院
早速、カミュとシルビアは生徒たちに話を聞きにいこうと教室を訪ねた。
教室では先生が注意事項を話していた。
「学園の東にある怪鳥の幽谷には近づかないでください。
あそこらにはとても凶暴な怪鳥の巣窟になっていますので。」
先生の熱心な教育に生徒たちは礼儀正しく返事をする。
「怪鳥が?この辺にいるのかしら?」
「さぁな?とりあえずもう少し詳しく聞いてみようぜ。」
カミュが先生に近づいた。
「なぁ先生、さっきのその怪鳥っていうのはどんなやつなんだ?」
カミュの言葉に知らないのかな?と言いたげな表情を浮かべる。
「えっと…ごくらくちょうという大きな鳥がいまして、彼らはキラキラした物を集める習性がありますわ。」
「ねぇ、そのキラキラしたものにオーブとかいう大きな宝玉みたいなものはあるかしら?」
「オーブ?すみません。そこまで詳しくはなくて…
お力になれず申し訳ありません。」
「あら、大丈夫よ。教えてくれてありがとう。」
シルビアがウインクをして、お礼を言うと2人は教室を後にした。
「学園の東に怪鳥かぁ…けっこう重要そうな話が聞けたな。」
「えぇそのさっき言っていたキラキラしたものも可能性はあるみたいだし。」
「とにかく、このことをみんなに伝えなきゃな。」
「そうね。」
シルビアとカミュは待ち合わせしている学園入口へと向かった。