第32章 噂のメダル女学院
同時刻
ベロニカとセーニャとサランは図書室にて本を漁っている。
「こっちにはネックレスのレシピがありました。」
サランが持つ本にはレシピが挟まっている。
「ダメね、こっちも古い本みたいだけどおとぎ話だわ。セーニャは?」
ベロニカが本を戻しため息をつく。
セーニャは1つの本を熱心に読んでいた。
その本には近年のメダチャット地方の話や怪鳥について書かれてあった。
「お姉様これって!!」
セーニャがとあるページをベロニカと先にに見せてきた。
そこには
ーーーー近年報告された被害は大富豪の豪邸から秘宝 シルバーオーブが一夜のうちに盗まれた。
と書いてあった。
「シルバーオーブが盗まれた!?誰に!」
ベロニカが大きな声で叫んだ。
セーニャは慌ててもう少し静かにと注意をした。
「本には怪鳥に盗まれたと」
サランがページを戻し読み直ししながら確認をする。
メダチャットには大きな盗みを働く怪鳥がいると記されておりサランはとりあえず必要かとメモを取った。
「必要な情報はこれくらいですかね?
シルバーオーブのありかは怪鳥しか分からないのが難点ですが…
せめて巣とかの場所が分かれば…。」
サランはメモを見つめ、うーんと唸った。
それに対してベロニカがまずはこのことをみんなに知らせることが優先じゃないかと図書室を後にした。