第32章 噂のメダル女学院
しかしそれはすぐに分かる事だった。
歩いて進むと「メダル女学院」「プチャラオ村」という看板が現れた。
「へぇ、本当にこんなとこにあるとは…。
村も近いみたいですね。」
サランはまじまじと看板を見る。
「でも俺らはまずメダル女学院へ行かなくちゃな?」
カミュがサランをたしなめ、メダル女学院へと向かった。
しばらく道なりに進んでいくとそこには立派な学園が建っていた。
正門を抜け真っ直ぐ進むと麗らかな女子が並び、校長らしきおじいさんがやってくる。
おじいさんの合図で校歌らしき歌を歌い挨拶を終えると生徒達は校舎内へ走っていく。
「なんていうか…みなさん元気ですね。」
唖然とその様子を見ていたサラン達はポカンとしていた。
そんな彼らに校長は気づき挨拶をする。
「やぁやぁ、お客さんとは珍しい。なにか御用ですかな?」
何かに気づいた校長はものすごい勢いで走ってきた。
どうやら、ブレインに何かを見出したみたいだ。
話せば長くなると言うのでブレインは校長室に案内された。
「ねぇ、全員で校長室へ行ってもいいけど情報集めに分かれて行動しない?」
シルビアが少し立ち止まった。
それに対してセーニャが賛成する。
「そうですね、オーブのことも情報集め出来ればいいと思いますし。」
3人組を基準とし、ブレインとロウとマルティナは校長室。
ベロニカとセーニャとサランは図書室へ。
カミュとシルビアはとりあえず周辺を調べることにした。