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月夜の歌姫

第28章 海の暴れん坊


咄嗟にマルティナがセーニャの手を掴み間一髪でセーニャは助かった。

「とりあえず女の子たちは下がってて!
サランちゃんは、何かあったら回復をお願いするわ。」

「任せてください!」

シルビアがブレインと共に前へ出る。
セーニャとベロニカとマルティナは後ろへと下がった。

ーーーーそういえば、クラーゴンて魔物よね?
ダーハルーネの時に襲ってきた怪物もクラーゴン…
でもなんで、あの人…確かホメ…ロス?さんはクラーゴンを見ても動じなかったのかしら…?

サランがふとダーハルーネの時のことを思い出した。

ーーーーまさか…ね?

今はそんなことを考えてる場合じゃないと気持ちを切り替え、目の前にいるクラーゴンに集中することにした。
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