第27章 旅路に潜む影
ロングの金髪を一つにまとめ銀色の甲冑を身にまとい顔はよく見えなかった。
「だ、だれ!?」
男から離れ距離をとる。
男はニヤリと笑い。
「早く、大樹への道を案内してくれたまえ。」
サランの首に手をかけた。
「や、やめ…」
片手で首を掴まれ持ち上げられる。
あまりの苦しさに目がかすみ視界が悪くなる。
チラリとなにか、助かる方法がないかと辺りを見回す。
先程までの暗闇から一転、大樹が枯れ果てた世界が目の前に広がった。
ーーー息ができない…!
誰か!!
抵抗する力が無くなっていく。
どうしようも出来ないと思い力が抜けた。