第24章 先の不安
シルビアが一段と元気が無くなったようにサランには感じた。
なぜそんなに思い詰めた表情をするのだろうか?
ソルティコになにかあるのか?それとも外海に?
考えてもまとまらず不安げに皆の後をついて行った。
「サランちゃん?」
そのゆっくり距離をとるように歩くサランに振り向いて立ち止まる。
シルビアには考えてることがお見通しの様だった。
「ごめんなさい、変なこと考えさせてしまったわね?」
「いえ、そんなことないですよ!
ほら!行きますよ?」
サランはシルビアのことも気になるが先ほど見た大樹への道とは別の何かが見えたそれも気がかりだった。