第22章 魂よ、大樹へ
2人が話をしていると、どこからか知り合いではない誰かの声が2人には聞こえた。
「おい、いたか?」
「いや、コッチには誰もいなかった。」
「悪魔の子め…どこに行ったんだ。」
「もうすぐ、グレイグ殿がこちらに到着するかと。」
会話からしてデルカダールの兵士だと2人は悟った。
「あたしたちが見つかったら、ブレインちゃん達がいることがバレちゃうわね…。
このことをみんなに教えましょう。」
サランが頷くと岩陰に素早く2人は隠れ隙を伺った。
サッとその場から離れ兵士が来たと仲間に伝えに行く。
ブレインとマルティナがどこかへ行ってしまったらしく2人のことはあとから探そうと話が決まり一同はその場を速やかに離れた。
離れてからすぐ雨が降ったため、安全なところでキャンプを張ることにする。