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月夜の歌姫

第20章 虹色の枝はどこへ?


なんでもないわけない。誰に相談を出来るわけなくてモヤモヤが募っていく。

「とりあえず私は先に寝るよ。おやすみなさい。」

荷物を枕にしてサランは睡眠を取る事にした。
その様子をシルビアが心配そうに見つめていたとは知る由もない。

シルビアはあれから常々、サランのことが気がかりで落ち着かなかった。

孤児院で見たあの幻覚にも近い何か。
まるで彼女が遠くへ行ってしまう気がして落ち着いていられるはずもなく、愛用している笛の手入れでもして気を紛らわせるしか無かった。
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