第15章 地下洞窟
ロウがハンフリーの部屋へと続く階段を上ろうと足をかけた。
「ワシはやつの部屋を少し調べさせてもらうからお主たちは先に怪しいところがあったら見てくれぬかの?」
「分かりました。」
セーニャが返事をしてサランを見る。
サランは何を言うべきか頷く。
「そう、さっきこの子がお庭がめちゃくちゃになって洞窟の入口みたいなのがあるってそっちに行ってみましょう?」
子どもに案内された庭には壁に大きな穴があり冷たい風が吹いていた。
「ねぇ!!これ怪しくない!?」
ベロニカの声に全員が頷き、穴に入っていく。
地下へと続くような階段を降りると洞窟になっていた。
所々、魔物が徘徊し蜘蛛の糸が張り巡らされとてもおどろおどろしい雰囲気だ。
「うわぁ…なんか出てきそう〜それにちょっと寒くねぇか?」
カミュが腕を擦りながら辺りを見回した。