第15章 地下洞窟
サランが孤児院に着くと子どもたちがあたふたしていた。
「お庭もめちゃくちゃで洞窟の入口みたいな穴があるし、怖くてハンフリーお兄ちゃんに聞こうと思ったら部屋で寝ていたハンフリー兄ちゃんもいなくなっちゃってて…!!
ラァラちゃんがいなくなったのと関係してるのかな…?」
1人の女の子が不安気な表情を浮かべる。
そんな子の頭を優しく撫でてサランは笑った。
「大丈夫!ラァラちゃんを必ず見つけるから!
コーアくん、みんなのことお願いしてもいい?」
「……分かった。任せろ!」
サランたちがそんな話をしているとシルビアたちもサランに追いついた。