第15章 地下洞窟
全員が集まるとカミュが本題に入る。
「話ってなんなんだ?」
「うむ…実は姫が行方不明になってしまってな。どうやら孤児院の方で見かけたのが最後なのじゃよ…。」
「孤児院ですって?アタシ達さっき居たわよ?」
サランとシルビアが顔を見合わせた。
自分たちは先程まで孤児院にいたからだ。
しかし、自分たちがいた時には誰もいなかったし来なかった。
「なにか事件に巻き込まれたんじゃろう…とりあえず足取りを追うのを手伝ってはくれまいか?」
ブレインたちは承諾した。
「ありがとう…早速じゃが孤児い…」
ロウと名乗った老人がどう行動しようか説明しようとしたら勢いよく扉が開いた。
開いた扉にはコーアが立っている。
「サランお姉さん!!」
「なんだコイツ?」
「コーアくん!?どうしたの?」
カミュが子どもを見下ろす。
サランはコーアに近づきしゃがんだ。
「ラァラがいなくなっちゃんだ!
ハンフリーお兄ちゃんもいなくて、どうしたらいいか分からないし。」
「ラァラちゃんが!?……わかった。とりあえず行きましょう。」
みんなの話を聞かずにサランはコーアと宿屋を飛び出した。
サランの後をシルビアが追い、ロウを含めた5人も追いかけるため孤児院に向かった。
「え、ちょっとサランちゃん!?」
「なんかよく分かんねぇがとりあえず、孤児院には行くんだろ?
俺たちも行こうぜ。」
「分かりました。」