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【R18】コナン短編集【赤井秀一・降谷零】

第3章 年に一度の…


『それで、ジョディ。ここのハロウィンは何が違うの?』

ジョ:「この国では、仮装パーティをするの!」

『仮装パーティ?』

ジョディの返事に私は疑問を投げかける。
彼女がここまで興奮するのだから、何か特殊なことでもすると思っていたからだ。
仮装パーティであれば、アメリカでも主に子どもたちが主役となってホームパーティでやっている。

ジョ:「そう!大人も子どもも関係なく、みんな仮装してパーティをするのよ!ハロウィンの夜は、街中に仮装した人が溢れかえっていて、カーニバルみたいよ」

『カーニバル?何だか楽しそうね』

ジョディが興奮している理由を、やっと私は理解した。
彼女は、大人も公然と仮装できる日本文化を嬉しく思っているのだ。
最近、安全面の配慮からアメリカの一部地域では、この行事に参加できる年齢をティーンエイジャー以下に定めている。
この流れもあり、大人も仮装して楽しんでいたハロウィンが子どもたちのイベントに戻りつつあるのが、今のアメリカだ。
幼い頃に両親を亡くしたというジョディ。
子どものころは、他の子どもたちのようにハロウィンを楽しむことができなかったそうだ。
しかし、学生時代に仲間たちと毎年、盛大な仮装パーティを開いていたと、以前、楽しそうに話していたことを私は思い出した。

ジョ:「そうなの!去年、初めて見て興奮しちゃって、私。今年は絶対に私もみんなでパーティしよう!と決めていたの」

『いいじゃない!それ』

職業柄、仲間たちで集まってパーティを開くことが滅多に無い私たち。
そんな中にあって、仲間の歓送迎会だけは盛大に催されるのが通例だった。
加えて、仮装パーティというイベント付き。
常に緊迫した状況下にある私たちにとって、「最高の息抜きになる」こと間違いなしの企画だ。
ジョディと同じように私自身のテンションが、ドンドンと上がって行く。
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