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【R18】コナン短編集【赤井秀一・降谷零】

第2章 Trick or Treat !?


純粋な目で疑問を投げかける川崎さん。
任務に関する質問だと思っていた僕は、面食らってすぐに答えることができない。

『会場には、魔女とか黒猫とか…ハロウィンの定番コスチュームの人たちばかりでした私のような仮装の人がいなかったから…』

僕が答えに窮している理由を、自身の説明不足と思ったのであろう。
川崎さんは、一生懸命に理由を力説してくる。
僕は、その様子に気圧されて自然と口を開いていた。

降:「ほら、定番だと目立たないでしょう?」

『目立たない?』

降:「だって、君の任務は裏パーティにいち早く潜入すること」

僕は取って付けた様に、理由を熱弁して見せる。

『そうだったんですね…私はてっきり、降谷さんのご趣味かと…』

(わかっているじゃないか!!)

川崎さんの返答に心の中でツッコミを入れながら、僕は惚けて見せる。

降:「趣味?」

『はい…この衣装、コルセットも付いてて、スタイルが目立つじゃないですか?しかも、ロングスカートで露出がほぼ皆無。隠されているから余計に、想像力を掻き立てられますし。それに加えてこのヘッドドレス…「萌え要素」が満載というか…』

立板に水の如く川崎さんは、衣装の感想を述べている。
その様子を僕は呆気に取られて、眺めていた。
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