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【R18】コナン短編集【赤井秀一・降谷零】

第2章 Trick or Treat !?


潜入当日までの数日間、私は通常通りに任務を熟した。
潜入先が「仮装パーティ」であることを、私はすっかり忘れていた。
潜入先に向かう準備を始めようとしていた私。
この時になって、やっと「仮装の衣装はどこにあるんだろう」と疑問に思う。
そんな私に、降谷さんから執務室へ来る様に連絡が入る。
私が執務室に入るや否や、降谷さんは笑顔で紙袋を差し出した。

降:「僕が用意しておいた衣装、着てみて?」

任務の最終確認だと思っていた私。
まさか、降谷さんから私の衣装を渡されるとは思ってもおらず、明らかに困惑する。
そんな私の気持ちとは裏腹に、「当然のことだよ?」と言わんばかりに紙袋を私へ押し付けてくる降谷さん。
しかも、「サイズがぴったりだ」と自信満々に主張している。
私は、紙袋を受け取りながら降谷さんへ伺うような目を向けた。

『えっと…降谷さん?!失礼を承知で申し上げてもいいですか?』

降:「どうぞ」

降谷さんは、「この後に及んで何の質問があるのか?」という思いを言外に含んだ視線を向けながらも、質問を許可する。

『お忙しい降谷さん自らが、用意されたんですか?』

この数日間、私と同様に任務を熟して私の指導にまであたっていた降谷さん。
私以上に多忙を極めていたはずだ。
そんな降谷さんが私の衣装を用意してくれていることに、驚きが隠せない。
加えて、「サイズがピッタリ」と自信満々に言われるのも気になる。

(むしろ、どうやってサイズがわかったの?)

サイズのことが一番気になっている私だが、この状況で正直に訊ねるのは難しい。
遠回しに質問を投げかけてみた。
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