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【R18】コナン短編集【赤井秀一・降谷零】

第1章 Du sollst an mich denken


―現代―
降:「業務の一連の流れは、以上だ」

『承知しました。ありがとうございます!』

僕は、着任した川崎さんに業務の大枠を伝えた。
研修当時から変わらず、彼女は飲み込みが早く、質問も的確だ。
前任部署で情報収集と対策立案を実施していたこともあり、当時以上に質問のレベルが上がっている。

(ゼロの業務にもすぐに、馴染むだろう)

僕は自身の判断に手応えを感じた。

降:「当分の間、川崎さんは僕と一緒に行動してもらうから」

『え?降谷さんとですか??』

降:「何か問題でも?」

僕と行動すると聞いて、今まで真面目に話を聞いていた彼女の表情が、急に困惑したものに変わった。

『あ…いえ…問題というわけではなく…』

はっきりと返事をしない彼女。
僕は、その様子を不思議に思う。
ふと、僕が密かに「ドS上司だ」と言われていることを思い出す。

降:「そんなにドSじゃないと思うよ?僕」

『いえ!決してそのようなことではなく…』

首を大きく振りながら僕の発言を否定するが、本題については言い淀む彼女。
その姿があまりにも可愛くて、もっと困らせたいと思う。

(こういうところは、確かにSかもしれない)

1人で納得しながら、僕は不敵な笑みを浮かべながら彼女に質問を続ける。
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