第1章 アダムがコロニーに!?
クラスメートの言葉が耳に入ったルナはシンゴと笑い合います。
「シャアラとハワードの変化でクラスの雰囲気、たいぶ変わったみたい」
「そうだね。僕は今のクラスの方が好きだな」
「私も!」
「ふっ、お前らは相変わらずだな」
と、ルナたちに言った人物はカオルでした。少年はルナの隣に立ちます。
「そう?」
ルナは不思議そうな表情になりました。
「カオルも変わったと思うな。前より笑うようになった。どうしてだろうね~」
シンゴはカオルにニヤニヤします。
「本当にそうね。カオル、よく笑うようになった」
ルナが言うと、カオルは片手を頭の後ろにやっていました。
「誰かさんのおかげなのかな~」
シンゴがまだニヤニヤしていると、カオルは咳払いします。
「変わったといったら、あっちもじゃないか?」
「あっちって……」
「あ!」
ルナとシンゴはカオルに言われ、教室の端の方へ目を向けました。すると、ベルがクラスメートたちと楽しそうに話している姿が見えたのです。
「サヴァイヴに来るまでのベルは、ハワードの言いなりになって心配だったけど良かった」